聖和者家庭となられた方へ
突然、愛する家族の聖和を迎え、また帰歓式、聖和式の一連の行事であわただしかったことと
思います。突然、家族の一人がいなくなってしまうわけですから、その喪失感は大変なものです。
永遠の世界では共にいると頭では理解していても、身体を引き裂かれるような辛さと悲しみで、
立ち直るのには時間がかかります。
家族を亡くすと、精神的ショックから肉体的にも影響が出ることが多いですので、健康面に
注意されるよう、お願いいたします。霊界に旅立った昇華者は、地上に残された聖和家庭を一番
心配しているのですから、今以上に心配させることのないように、地上の聖和家庭は健康で元気
に生活することを目標といたしましょう。
聖和者は、興進様による修練会を受け、天国に近い統一霊界圏で喜んで神様のみ旨を歩んで
います。もはや病気の苦しみはありません。もちろん統一霊界圏にも幅があり、それぞれの課題
をかかえていることは事実ですが、神様を知り、真の御父母様を知り、大母様、興進様を知り、
その恩恵の中にいるということは、今までの霊界とは雲泥の差があります。
真の御父母様は、地獄の解放をされ、霊界の壁を壊されて、何千億という霊界の霊人体が地上
に降りてきて霊界地上界の共同作戦を進める時となりました。そのため、聖和者はそれぞれの
先祖を教育し、地上での氏族圏の復帰のために忙しく働いております。もちろん、地上に残され
た、愛する家族のことを意識し、いつも見守っていることは言うまでもありません。
残念ながら、時が至っているのに私たちの霊的感性がにぶいために、私たちと共にいる聖和者
や先祖が見えない、感じられないだけなのです。
清平での先祖解怨式でも、「あなたの先祖があなたの右側に来ておられます。あなたの右手で
先祖の手をにぎり、あなたがお願いしたいことを一生懸命お願いしてください」と語っておられ
ます。また、先祖祝福式が終わると、「愛の樹のところにいる先祖を連れて帰り、一緒に生活して
ください」と語られている内容は、皆様も何度もお聞きしていることと思います。
大母様は、1998年12月7日に尾瀬霊園に来られた時に、「食口の皆さんが、一日中、
霊人たちと一緒にいられるようにすぐしてあげます。聖和したら興進様の修練会を受けて、地上
での仕事ができるようにしてさしあげます。そうすれば、地上に降りてくることができるのです」
と語ってくださいました。地上で働いている3000億の絶対善霊の中に、私たちの愛する聖和者
がいて、強力に働いていることは事実なのです。
清平の修練会でよく紹介された「奇蹟の輝き」は、大きなビデオレンタル店にはだいたいありま
すので一度通してご覧になって見られるといいでしょう。先に交通事故で亡くなったご主人が、
地上の奥様に自分が一緒にいることを文字を書いて知らせようとするのですが、奥様は悲しみの
思いで一杯で、御主人からの合図に気づきませんでした。
皆さんご自身はいかがですか?
もしかしたら、私たちは「奇蹟の輝き」の中の奥様と同じ状態になってはいないでしょうか?
自分の視点ではなく、霊界にいる聖和者が、どのように自分や地上の家族を見ているか、その
視点、その思いに立ってみてください。霊界にいる聖和者が、自分に何を言いたいのか、どう
して欲しいのか、いつも心の耳をすませて、その思いを聞くようにしてみたら、きっとあなた
にも伝わってくるはずです。少し先に霊界に旅立った愛しい人の思いが。
聖和者の思い
先に霊界に来ることになり、悲しい思いをさせ申しわけありません。また、現実生活のうえでも、
経済面生活面その他で、大変な負担になっていることと思います。いろいろ話したい時に、話し
相手になれずにごめんなさい。
なぜ、私があの時に聖和しなければならなかったかは、正直言って私にも、まだよく分かり
ません。
いろいろな深い背景があるのだと思います。
でも、天のお父様は私の昇華を供え物として、神の摂理を進める条件として立て、用いて
くださいました。これだけでも本当に感謝なことです。
私は聖和後、興進様の修練会に参加させていただき、さらに地上での生活で足らなかった点、
不足だった信仰生活の課題などを、いろいろな形で清算させていただきました。修練会は時々
行われ、いつも霊的に高められています。
今は摂理のとても重要な時期で、神様、真の父母様を中心として大きな渦が巻き起こって
います。イエス様、お釈迦様、マホメット、孔子などの歴史的人物も時々現れますし、毎日が
とても刺激的です。
お父様の世界講演にも、もちろん私たちは一緒についていきました。そして霊界から大会成功
のために現地の霊界の整理をするのです。しかし、アメリカやヨーロッパにいても、日本の家族
の様子はいつでも見ることができます。困ったことがあれば、問題が解決できるように祈りの波動
を送ります。私は、いつも地上のみなさんと一緒にいます。ですから、寂しがらずにいてください。
困ったことがあれば、いつでも私に相談してください。先祖や協助霊と一緒に解決できるように
真剣に祈りの波動を送ります。
長いようですが、地上での生活は永遠という時間からすれば、ほんの瞬間にすぎません。
いずれあなたと、霊界でまた一緒にすごせる日がやってきます。その時まで、霊界と地上で
それぞれの霊人体を磨き、高めて、喜びと讃美でその日を迎えることができるように頑張り
ましょう。その日を楽しみにしています。
でも、その日まで会えないわけではありません。今でも、私のことを思えば、いつでも会うことは
出来ますし、私はいつでも一緒にいるのですから、そのことを忘れないでください。 愛する家族へ
これは、すべての聖和者の思いのはずです。
聖和者の記録を残しましょう
真の御父母様は、統一教会に来てからの各自の記録を残すように何度も語っておられます。
人生半ばにして昇華せざるを得なかった聖和者は、自分で記録を残すことが出来なかったはず
です。
聖和者がどのような人生を歩み、いつ導かれて統一教会に来て、どのような歩みをなしたのかを、
残された写真や手紙などをもとにまとめて、神様と真の御父母様の前に報告するのは、残された
昇華家庭の使命です。
まず、写真を整理してアルバムを作ってみましょう。パソコンが出来る方は、写真をスキャナー
で取り込み、レイアウトして文字や手紙も入れ、プリントして家族や氏族に配布するのもいい
のではないでしょうか。
また、聖和者のことを記憶があるうちに、ノートに書き残すことも重要です。残念ながら記憶が
うすれ、忘れてしまうのです。日常の小さなことでもいいのです。食べ物は何が好きだったのか、
口癖は何か、好きな歌、好きな色、趣味についてなど、思いついたことを書き出しましょう。
これらの作業をしてみると、聖和者の姿がはっきりとまぶたに浮かんできて、心も嬉しくなって
きます。それは、聖和者が喜んでその作業をしている聖和家族を見守っている証拠なのです。
聖和前後の記録を残しましょう
聖和して1〜2年は、まだ悲しみや辛さから癒されておらず、聖和の前後のことを思い出すのは
辛いものです。でも、今のうちに勇気をふりしぼって、聖和前後の記録を書きとめておきましょう。
悲しいことに、人間はどんなに辛かったことでも、やがて忘れてしまうのです。
ですから、その時の写真や資料、メモなどを見ながら、できるだけ詳しく、聖和者と家族の様子、
その心の動きを記録に残しましょう。これは、そうとう辛いことです。書いていくうちにその時の
ことを思い出し、ぼろぼろ泣いてしまうこともあります。
でも、そうやって書くことにより、誰にも言えず心の中にずっとしまいこんでいた悲しみや苦しみ
が解放されるという効果もあります。また、自分の考えが整理され、神様からのひらめき、啓示が
与えられることもあります。この作業は数ヶ月かかりますが、書き終わると、大きな満足感が与え
られます。また、聖和者からの霊界通信としか思えないひらめきが与えられることもありますので、
お勧めです。
先輩聖和者家庭と交流しましょう
聖和家庭の心は、やはり同じ立場を通過した聖和家庭が一番理解できます。先輩の聖和者家庭と
交流しましょう。自分の心をありのままに話せる先輩の聖和者家庭を探しましょう。相対者の聖和
の場合と、二世の聖和の場合、親の聖和の場合とそれぞれ痛みに違いがありますので、自分と
立場が同じ先輩の聖和者家庭がいいでしょう。
できれば、近くの聖和者家庭が集まって、井戸端会議ならぬ聖和者家庭の集いを行うのも、いい
のではないでしょうか。こんなことを言ったら不信仰と思われるのではないかなどと思わずに、
ありのままに心のうちを話せる関係を作りましょう。
人間の悲しみや辛さは、その感情を押さえずにありのままに表現することで、自然に解放される
ようになっています。同じ痛みを分かってくれる人の前で悲しみを表現するのはとても大切なこと
です。聖和者家庭の集いを持ち、恩恵交換とともに、悲しかったこと、辛かったことなども語りあい
ましょう。
東京の新宿成約ビルで、毎月第4土曜日午後1時から5時まで、聖和者家庭懇談会を開催して
いますので、ぜひご参加ください。
春のゴールデンウィークやクリスマスなどの、この世が幸せ色に染まる時、聖和者家庭は寂しく
思うものです。そういう時に、聖和者家庭が集まって心を通わせることのできる時間を持つのもいい
のではないでしょうか。
聖和者との霊的交流
聖和者は、霊界での役割や仕事を持ちながらも、同時に地上の聖和者家庭とともにいます。夢を
見ることもなく、その存在を感じられなくても、聖和者は地上の聖和者家庭とともに生活している
のです。
ですから、聖和者が自分とともにいつも一緒にいるとまず思ってください。そして、いつも
心の中で話しかけてください。これは、神様への信仰やお祈りとまったく同じことです。
今まで神様を信じ、霊界の存在を信じてきたように、聖和者が自分とともにいることをまず
信じてください。そして生前に会話していた時と同じように、語りかけましょう。
「おはようございます。今日もよろしくお願いします」
「いい天気だね。気持ちがいいね」
「いい景色だね。きれいだよね」
自分の感動や、悲しみや、苦しみ、願いなど、あらゆることを過去相談していたと同じように、
静かに語りかけましょう。部屋に写真をかざり、いつも一緒に生活している空間を作りましょう。
聖和者が好きだった花をかざったり、音楽を流したりして、聖和者の好きだった空間を作り
ましょう。食事をする時も、一緒に食べるつもりでいただきましょう。
聖和者に語りかける日記を書くのもいいでしょう。パソコンがある人なら、そういうブログを
立ち上げるのもいいでしょう。
このことをずっと続けていくと、夢に見なくても聖和者が自分に働いて、守っていてくれる
ことが分かるようになります。これが聖和者との霊的交流です。私たちの心がある、今の空間が
霊界そのものなのです。神秘的な世界に入ったり、幻聴が聞こえたりというような特殊な世界で
考える必要はありません。
聖和者はいつも私たちとともにいます。その私たちが、聖和者を意識して語りかける時、
聖和者も真剣に私たちに向かい合います。聖和者の思いは、何らかの形で伝わってくるはずです。
自分の聖和までの目標を決める
人間は、誰でも必ず地上生活を終えて霊界に入らなければなりません。夫婦なら、いずれ片方
が先に霊界に行くようになっているのです。私たちは、どうした定めかその体験を他の人よりも
先にすることとなっただけです。
愛する家族の聖和というのは、表現しがたいほどに辛く苦しい世界があります。また、信仰
の迷いや神様への不信の思いも出てきます。ヨブや、イエス様の苦しみなど、今まで観念の
世界での理解でしか無かったものが、とても身近なものとして私たちに降りかかってきます。
霊界の存在、神様の存在、人生の目的などを真剣に考えざるを得なくなります。
こうした体験を通じて、聖和者家庭は人生や信仰について、より深く感じることが出来るように
なったと言えるでしょう。人の悲しみや苦しみを、より深く理解できる人間になったと言える
でしょう。
そして、自分もいつかは聖和するのだということをはっきり意識できるようになりました。
それだけ、進歩したとも言えるでしょう。自分の聖和の日がいつやって来てもいいように、
あらゆる準備をしておきましょう。御父母様のみ言葉にあるように、「半年以内に死ぬ」
「一年以内に死ぬ」という意識で目標を持って生活をすれば、私たちの人生は、もっと
豊かなものになるはずです。
み言葉から考えれば、地上で残された聖和者家庭がすべきことは、とても明確に具体的に
示されています。霊界の聖和者と先祖たちの協力をあおぎながら、子供たちの祝福や
氏族復帰という具体的な課題に、積極的に取り組んでいきましょう。
聖和者家庭にとっては、もう死は聖和であり、不安でも怖いものでもないはずです。
むしろ、先に聖和した愛する聖和者に、はれて出会うことのできる希望の時、喜びの時
ではないでしょうか。その時に、霊界の入り口で、懐かしい昇華者や先祖や善霊や神様
から喜んで迎えてもらえるように、地上での残りの人生をがんばっていきましょう。
これからも、まだまだ困難な道のりが続くと思いますが、聖和者家庭は祈りあい、
助けあいながら、乗り越えていきましょう。
私は愛苑会の理事として会報製作を担当しております。皆様の証を集めておりますので、
ご協力お願いします。
聖和者ネットワーク構築中
酒井達夫
メール sakai@seiwafamily.com